一枚板を選ぶとき、木目や色、形、サイズなどに目が行きますが、実は「乾燥の状態」も非常に重要なポイントです。
木は伐採した後も水分を含んでいます。十分に乾燥していない状態で加工すると、時間が経つにつれて水分が抜け、反りや割れなどが起こることがあります。
そのため一枚板を家具として長く使うためには、適切に乾燥させる事が大切です。
「表面が乾いてる」だけでは分からない
一枚板は表面だけを見ると乾いてるように見えても、内部まで十分に乾燥しているとは限りません。
樹種や板の厚み、乾燥方法、乾燥期間、保管環境などによっても乾燥の進み方は変わります。
そのため「○年乾燥させたから大丈夫」と、乾燥期間だけで判断する事もできません。
含水率を測ることも大切

乾燥状態を確認する方法の一つが、含水率の測定です。
ただし、含水率計はどの樹種でも同じ設定で測れば正確に測定できるというものではありません。
木材は樹種によって密度が異なるため、樹種ごとの平均的な全乾密度を基準にするだけでなく、実際の材の密度の違いも考慮し、必要に応じて補正値を加味しながら測定しています。
さらに板の厚みや測定する場所などによっても条件は変わります。
そのため「含水率が○%だったから大丈夫」と、数字だけで簡単に判断できるものではありません。
垣本工房では乾燥状態を確認してから加工しています
垣本工房では、仕入れた一枚板をすぐに加工して販売するのではなく、乾燥・保管を行い、板の状態を確認しながら加工しています。
含水率を測定する際も、樹種ごとの密度の違いを考慮しながら測定しています。また、板そのものの状態や乾燥履歴、保管年数なども含めて確認しています。
測定結果だけに頼るのではなく、さまざまな条件を総合的に見ながら、その板が加工・販売できる状態かを判断しています。
一枚板は自然素材だからこそ、乾燥には時間が必要です。
見た目の美しさだけではなく「安心して長く使える状態まで仕上がっているか」ということも、一枚板を選ぶうえで大切なポイントです。
一枚板を購入する際には、ぜひ木目や価格だけでなく「この板はどのように乾燥され、現在どのような状態なのか」にも目を向けてみてください。
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